「貝の火」
新聞の記事を読んだという若い女性が、昨日アルティオで開催中の宮沢賢治イラスト展にいらっしゃいました。
きくと彼女は岩手の「種山」が田舎だといいました。
「ずっと種山育ちですから、子供の頃から賢治が近かったです。遠足も種山が原、図書館は賢治の本がずらり。岩手の人って賢治がいつの間にか深いところに標準装備されてるかんじがするんですよね。深いところに埋め込まれてるというか…。何かの拍子に、あ、自分の中に居た!ってかんじ…」
深く納得。
そうか、深きところに標準装備、か。
ちなみに彼女の出身地の種山は、北上山地のただ中。宮沢賢治がたくさんのインスピレーションを得た場所です。
私も幼少時代、いっとき北上山地の山の中で育ちました。その時代に感じていた空気感は、何十年経った今もなお深いところにいまだに存在しているのを感じます。
だからでしょうか、描いているときに賢治の童話に綴られた言葉の数々が、ペン先を経て理屈通り越して解け合う感じがします。「標準装備」がここぞとばかり始動するのかもしれません。
ネイティブの彼女の言葉に、おおきく納得でした。
本日最終日ですが、会期終わっても引き続き賢治作品を一部継続展示。架け替えしながらアルティオで見てもらおうと思っています。
今日も会場でご来場をお待ちしています。
種山が原、再度アップします。
「種山が原」
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